J1リーグで快進撃を続ける町田ゼルビアは、様々な理由で世間を騒がせているチームです。
その内容が決してポジティブではないことの方が多いというのは世間一般の認識として同意される方が多いのではないでしょうか。
特別一つのチームのサポーターではない筆者が客観的に報道を見ていて、町田ゼルビアは「嫌われているな」と感じることがとても多いです。
本記事ではなぜ町田ゼルビアが嫌われているのか、その理由を徹底解剖しました。
町田ゼルビアが嫌われる理由
1. 勝利至上主義の戦術
町田ゼルビアは、強豪で知られる青森山田高校の元監督である黒田氏が監督になってから、高校で採用していた戦術を町田ゼルビアにも採用しました。それが「勝利至上主義戦術」と言われ、嫌われているようです。
◎町田ゼルビアを特徴づける戦術3選◎
- ロングスロー多用
- PKを蹴る前に水をぶっかける
- 最短で点を取りに行く
✅ ロングスロー多用
スローインの際に長い距離を投げ入れ、直接ゴール前にボールを入れたりピッチ真ん中の選手に直接渡したりできるロングスローは、昔からある戦略です。
しかしそれをあまりに多用する町田は、パスを繋いだりドリブルで突破したりするサッカー本来の魅力を消してしまっている、という批判が起こっています。
またロングスロー自体は一般的な手法の一つですが、町田は試合前からピッチの各所にタオルを配置し、スローインの際にすぐさまボールをタオルでゴシゴシと拭いてからスローを行うという、あからさまにロングスローに頼った戦略をとっているため、他チームよりも批判が多いのでしょう。
✅ PKを蹴る前に水をぶっかける
町田がPKを獲得した際、蹴る前にボトルの水をぶっかけてから蹴るシーンが見られます。
この意図を公にしているわけではありませんが、相手キーパーが手を滑らせやすいようにしているのでは、という憶測により賛否を集めています。
蹴った際の水飛沫によってキーパーの視界が遮られることも想像できます。個人的には蹴る側もインパクトの際に滑ったりしないのかな、と思ってしまいますが。
町田ゼルビアの件、
— てつし (@tetsushi210) October 15, 2024
自分が失敗しないようにロングスローの前にボールをタオルで拭くのはいいけど、
相手が失敗するようにPKのボールに水を掛けてキーパーの手を滑りやすくするのは違う気がする。
✅ 最短で点を取りに行くアンチフットボール
町田はいわゆる「繋ぐポゼッションサッカー」とは正反対とも言える、カウンターを主体とした最短距離でゴールを狙いに行く戦略を一貫して行っています。
現代フットボールにおいてかなり浸透している戦略ではありますが、これが極端なレベルにまで達すると、ロングスロー戦略と同様、サッカーの魅力であるパス繋ぎやドリブルでの打開がなくなりつまらない、という批判が起きるのでしょう。
ただ、サッカー界全体で「ポゼッションサッカー」から「カウンターサッカー」に移行する傾向がある中、町田ゼルビアへの批判が特に聞こえてくるのは、黒田監督の戦略に関する言い方が問題であるという指摘もありますね。
「あんまり足元でチャカチャカやって、何本パスをつないで点数を取るというサッカーが果たしてサッカーかと言った時に、やっぱり日本の〝甘さ〟というのはそこにあるわけで。ありとあらゆる方法で得点を取りにいく、そして、ありとあらゆる方法でゴールをしっかりと死守していく」
こういった勝利至上主義の戦術が、「ルール上違反じゃないなら何をやってもいいのか」と嫌われる理由の1つとして挙げられるでしょう。
2. ラフプレーの多さ
町田ゼルビアは他チームよりもラフプレーが多いという批判が多く寄せられているようです。
町田ゼルビア:誹謗中傷問題③】ラフプレーが問題視されるケースは多いが、実際、「J1昇格後の町田はラフプレーが多い。」というのは明らか。表のとおり、「ラフプレーでのイエローカードの枚数」は33試合で29枚。J1最多となる。年間平均では29.88枚になるがこれは2014年-2024年にJ1に在籍した延べ30ク… pic.twitter.com/0QZ6uCJeX8
— じじ(サッカーコラム J3 PLUS+)⚽️ (@J3Plus) October 15, 2024
このボール関係ないとこはファールにならんのか。
— ぴかゑ (@pikawye) June 1, 2024
怪我なくてよかった pic.twitter.com/CTudDyDKfK
勝ちに近づけるためにはあらゆることをするという「黒田イズム」が浸透しているということかもしれませんが、あまりに荒っぽいプレーが多いと批判を生むのは当然のこと、相手選手を怪我させてしまうリスクもあるので、褒められた行為とは言えませんね。
これは嫌われる理由の一つに挙げられても仕方のないことでしょう。
3. なりふり構わない選手獲得
2018年、株式会社サイバーエージェントが町田ゼルビアの経営権を取得、2022年末、社長である藤田晋氏がゼルビア株式会社のCEOに就任。
2023年からサイバーエージェントがメインスポンサーになったことで、豊富な資金を使って大規模な補強を始めました。
◎2023年以降の町田ゼルビアの主な補強選手◎
- エリキ(横浜FM最多得点FW)
- ミッシェル・デューク(岡山より、オーストラリア代表)
- バスケス・バイロン(当時首位争い中のチーム東京Vよりシーズン途中で獲得)
- オセフン(後の韓国代表FW)
- ドレシェビッチ(コソボ代表FW)
- 昌子源(元日本代表DF)
- ナサンホ(元韓国代表FW)
- 杉岡大暉(元日本代表FW)
- 相馬勇紀(日本代表MF)
各国代表クラスの錚々たるメンバーを獲得していますね。
ちなみに黒田監督体制も2023シーズンからスタート。就任一年目でJ2優勝という偉業を成し遂げ、J1一年目の2024年も9月まで首位を走るという強さを見せつけています。
CEO・メインスポンサーがIT系大企業に変わってからの大補強、それによってトップを走る強さを見せつける。まさに「金満クラブ」と揶揄され嫌われる要素を全て持っているようにも感じられます。
誹謗中傷の内容
Jリーグにおいて嫌われるチームの代表とも言える存在のようになってしまった町田ゼルビアですが、とうとうSNS上での度を越した悪口、誹謗中傷に耐えかね、刑事告訴に踏み切りました。
監督、選手に対する名誉毀損などで複数の投稿者を告訴したとのことですが、いったいどのような内容なのでしょう。
町田ゼルビアまじでヤクザだろ
— イザーク・ジュール (@omangemange_) April 12, 2023
広域指定暴力団町田ゼルビアさんがけが人大量に出ると発狂してる町田サポ面白すぎる
— hiro (@hirokichi250) June 12, 2024
お前らボールと関係ないところでタックルしてぶっ飛ばしといて、それはなかったことにするんですね……
町田ゼルビア以外のJリーグクラブを応援するサポーターからすれば、人間のクズ黒田剛の指導を受けたチンピラ選手たちのラフプレイ、ボールではなく人を止めるための未熟なアンチフットボールは、自クラブの選手の健康を阻害する脅威
— Hideki Nishikawa🇯🇵西川英樹 mRNAコロナワクチン未接種/生活保護・料理と健康 (@ImperialEra2684) October 6, 2024
この傲慢さには、誹謗中傷が集まって当然である#zelvia
かなり過激な内容となっていますね。
いくら嫌いとはいえ、憎悪は憎悪しか産みませんし、個人的にはよくぞ自分の人生に大きく関係のないサッカーチームのことでここまで熱くなれるな、と思うのですが・・・
今後の展開が気になるところです。
まとめ
この記事では、
- 町田ゼルビアが嫌われる理由
- 誹謗中傷の内容
についてまとめてみました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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